コードのないキーボードやマウスはとても使いやすく仕事が捗りますが、その接続に不可欠なUSBレシーバー(受信機)を故障や紛失した場合どうすればいいのでしょうか?
「USBレシーバーを買い直せばいいんじゃないの?」
誰もがそう思うはずです。
結論から申しますと、一般的なメーカーのワイヤレスキーボードやワイヤレスマウスのUSBレシーバーは買い直すことができません。
ですので、残った片方(ワイヤレスキーボードやワイヤレスマウス)はゴミ箱行きとなります。
この記事では、「なぜ買い直すことができないのか」の説明から、「では、どうすればいいのか」の対策を解説します。
USBレシーバーの接続方法を確認しましょう
前述の通り、一般USBレシーバーは買い直すことができません。その理由は後ほど記載しますが、まずは、残されたデバイスの接続方法を確認しましょう。
大抵ワイヤレス(無線)機器ので接続方法は下記の2通りです。
- USBレシーバーでの接続
- Bluetoothでの接続
困りごとが生じているデバイスの接続方法はどちらでしょう?
「キーボードを購入したときに本体と一緒に同梱されているものを使っている」方は次の見出しまで読み飛ばしてください。
そのデバイスはBluetooth接続ではありませんか?
以前Bluetooth非対応のPCでBluetoothキーボードを使いたくてBluetoothレシーバーを購入した記憶ありませんか?「一般USBレシーバーを使ったキーボードだとパソコンにしか使えないけど、Bluetoothならタブレット端末にも携帯電話にも使えるし、Bluetoothキーボードにしよう」とBluetoothデバイスをお持ちではないですか?
私は将来を見越してBluetoothにしています。
もしそのデバイスがBluetooth機器であった場合、そのレシーバーが壊れたのであれば、Bluetoothレシーバーは買い直せます。
Bluetoothではない一般的なUSBレシーバーだった場合
お使いのUSBレシーバーは、おそらく、「ワイヤレスデバイスを購入した時にセットになってついてきた」ものではないでしょうか?
一般的な無線デバイスは、デバイスとUSBレシーバーが互いを認識するための識別番号を紐づけ固定化しメーカーより出荷されます。
この識別番号とは玄関の鍵を同じで、互いの識別番号が合わさることで使用できるようになります。
そして、この識別番号は再発行できません。また、固有の番号で認識することから代替品も作れません。
つまり、購入時に同梱されているデバイスとUSBレシーバーの組み合わせでしか動作しないわけです。他のUSBレシーバーを、その残されたデバイスに同期(ペアリング)させることはできません。
もしフリマサイトなどでお持ちのデバイスと同じ型番のUSBレシーバーが出品されていたとしても、決して落札しないでください。お持ちのデバイスとは同期できません。
そのため通常は「新たにセットを買いなおすこと」となります。
パソコン周辺機器メーカーとしてメジャーなelecomでも、サポート情報の製品Q&Aにて以下のように記載されています。
Q.無線マウス・キーボードのレシーバーを購入したい、付属品・部品を購入したい
マウス・キーボード本体、付属レシーバーは、それぞれ単体での販売を行なっておりません。
無線マウス・キーボードのレシーバーを購入したい、付属品・部品を購入し…https://qa.elecom.co.jp/faq_detail.html?id=8618
ワイヤレスマウス・キーボードは、レシーバーを個別に接続設定した後に販売しております。
そのため、レシーバーを紛失した場合、他のレシーバーをご利用いただくことができません。(マウス・キーボード本体を紛失した場合も同様に、他のマウス・キーボードをご利用いただくことはできません。)
また、付属品・部品に関しても、単体での販売を行なっておりません。
付属品・部品の例・電池収納部の蓋
・キーボードのスタンド脚(角度調節用の部品)
・キーボードのキーキャップ
…など
マウス・キーボード本体、付属レシーバー、付属品・部品が破損・紛失した場合は、買い替えをご検討ください。
Logicool製のデバイスはUSBレシーバーが単品購入できます
Logicool社のLogi Bolt対応デバイスやUnifying対応デバイスはUSBレシーバーだけを買い直すことができます。
Logicool社の「Logi Bolt」と「Unifying」は、1つのUSBレシーバーを使用して複数のワイヤレスデバイスを接続を可能とする便利な技術プラットフォームです。
一般的なワイヤレス機器と異なり、対応でデバイスであれば、どの機器とも同期(ペアリング)させることができることがこの製品の特徴です。
対応レシーバーを初めてパソコンで使う時にソフトウエアのインストールと、デバイスを使用開始する最初にペアリング作業が必要になりますが、一度同期させてしまえばUSBポートに挿すだけで使えます。
ペアリング済みのキーボードやマウスを他のPCで使う場合でもUSBポートに挿すだけですぐに使うことができます。
USBレシーバー
Unifying USBレシーバー
Logi Bolt USBレシーバー
Logicool製デバイスでなかった場合の対応方法
Bluetooth方式に変えてしまう方法もあります
今後の対策として、USBレシーバーが無いタイプのデバイスを購入することも選択肢です。
お使いのパソコンが対応していればBluetooth式を選べば少なくともUSBレシーバーの故障や紛失の心配はなくなります。
もし対応していない場合でも、Bluetoothレシーバーを用意すれば、Bluetoothデバイスを利用できます。
おすすめの対処法
Logicool製デバイスでなかった場合はレシーバーとデバイスの両方を買い直す必要があります。
ここではBluetoothL対応のLogicool製をピックアップし、予算に合わせたデバイスを紹介します。
おすすめのキーボード
Logicool製デバイスでなかった場合はレシーバーとデバイスの両方を買い直す必要があります。
ここでは予算に合わせたデバイスを紹介します。
MX KEYS S
これらデバイスはBluetooth&「Logi Bolt」 USBレシーバーが同梱されています。
K580
Easy-Switchボタンでデバイス間でタイプングを切り替えることができるマルチデバイスキーボード
このデバイスにはBluetooth&Unifying USBレシーバーが同梱されます。
K780
このデバイスにはBluetooth&Unifying USBレシーバーが同梱されます。
SIGNATURE K650
このデバイスはBluetooth対応製品です。USBレシーバーは同梱されません。
おすすめのマウス
SmartWheelを搭載した静音ワイヤレスマウスM550
シンプルなモデルです。
このデバイスはBluetooth&「Logi Bolt」 USBレシーバーが同梱されています。
SmartWheelを搭載した静音ワイヤレスマウスM650
M550にカスタマイズ可能なサイドボタンが追加された標準モデルです。
このデバイスはBluetooth&「Logi Bolt」 USBレシーバーが同梱されています。
SmartWheelを搭載した静音ワイヤレスマウスM750
M650にEasy-Switchが追加され、接続した3台までのデバイスをボタン操作のみで操作端末を簡単に切り替えられるアップグレードモデルです。
このデバイスはBluetooth&「Logi Bolt」 USBレシーバーが同梱されています。
3年間の電池寿命SEB-M705a
このデバイスにはBluetooth&Unifying USBレシーバーが同梱されています。
おすすめのキーボードとマウスのセット
今までキーボードとマウスそれそれのUSBレシーバーがUSBポートを塞いでいたけど、一個に統一したい。
という方にはキーボードとマウスのセットで、さらにレシーバーまでついてくるコンボがおすすめです
SEB-M705a + K780
このセットにはBluetooth&Unifying USBレシーバーが同梱されます。
MK545 ワイヤレスコンボ
このセットにはUnifying USBレシーバーが同梱されます。
Bluetoothは非対応ですので、注意してください。
値段最優先
買い換えられるUSBレシーバーがいいことは分かるんだけど。
キーボードにそんなにお金をかけられないし、それにどのキーボードがいいのか選ぶの面倒だし
前述で紹介したUSBレシーバーとキーボードの組み合わせでは値段が合わないという方には、エレコムの最安値無線キーボードはお手頃です。
「USBレシーバ壊れたら、デバイスごと取り替える」という考えは、商品選定の手間や費用の圧縮ができるかもしれません。
しかし、この方法のデメリットは「もったいない」事やプラスチックごみが出る環境に対する罪悪感や企業姿勢など、お金に代え難い問題を解決しなければなりません。
まとめ
残念ですが、一般的なワイヤレスデバイスではUSBレシーバーが故障や紛失してしまうと、残されたデバイスが使えなくなりますので、買い換えるしかありません。
大抵、キーボードとマウスそれぞれのUSBレシーバーがパソコンのUSBポートに差し込まれていると思います。
まずは壊れたほうをから順次おすすめ品に変えていけば、将来は予備のレシーバーまで手に入って、捗ること間違いなし。
さらに、紹介したデバイスはBluetoothとロジクールの「Logi Bolt」や「Unifying」に対応していますので、Bluetoothは通信制御がソフトウエアに依存しているし…というコアな方は同梱のレシーバーで接続できる点もおすすめです